8Niagara8

白い酋長の8Niagara8のレビュー・感想・評価

白い酋長(1951年製作の映画)
4.0
結婚間近にして、男女、ひいては結婚生活を描いてしまうフェリーニの辣腕。
極端なほど喜劇に振り切って、ラストシーンの説得力の凄さ。寓話的だが、キリスト教的価値観も根底に存し、軽さは全くない。
夢でいいのに、よもやの現実で、ただそこにどこかどうしようもないながらも人間世界の優しさも感じたり。
フェリーニは現実を突きつけもするが、地獄には絶対に落とさない。人生の希望的側面を強調してくれる。
8Niagara8

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