空の落下地点

ソフィー・マルソーの愛人(ラマン)の空の落下地点のレビュー・感想・評価

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親の離婚で精神的に不安定になるような年齢の男児の感情が全く描かれていないことがとても気になっていて。最後も現実と非現実の戦いで現実に軍配が上がって終わるから、子供の為の映画なんだなって。脚本家アントワーヌの「こんな結末、変えてやる!」という最後の叫びは、そのまま鑑賞者たちの叫びでもあって。でもこの映画は、妻のセリフで「変えさせない」という意思表示をして終わってる。ものすごいハッピーエンド賛美。エンドロールのどこまでも続く並木道、これはどこまでも続く息子の幸せな未来でもある。

自転車だけじゃなくて音楽も押し付けてるから、最後、音楽も捨ててほしかったけどな。

名付け子は「filleul」かな。キリスト教の洗礼式において、神に対する契約の証人となる役割の者を「代父母」と呼ぶ。だから名付け子はその対義語なんだと思う。名付け子は代子ともいう。
空の落下地点

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