よかちょろ

コントラクト・キラーのよかちょろのレビュー・感想・評価

コントラクト・キラー(1990年製作の映画)
3.9
これが正統派サスペンスとかミステリーとかだったら、花売りの女性が実は殺し屋だったとかなりそうだけど、勿論そんな話ではない。殺し屋にもそれなりの事情があって、これが結構泣かせる。
思わずメモっておきたくなる名言台詞が多い。カウリスマキ映画といえば、登場人物の心情をそのシーンで流れている楽曲の歌詞に仮託する手法がお馴染みらしいので、たかだか独りで煙草を買いに行くのに「別れは恋しさをつのらせる」とか主人公が思いっきり二枚目な台詞を吐くシーンで「ここは郷ひろみ『よろしく哀愁』だよな」と思ったりして。
場末のジョー・ストラマーも何の違和感もなく素敵でした。
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