本編で精神的にかなり削られて弱っているところに、エンドロールでダメ押し的に流れてくる楽曲最悪。でもここで耳を塞いではならないことを、私はこの映画から改めて学習した。
1966年来日時のカラー映像に驚愕。初めて見た。
内容の大半が1966年までなのは、ビーチ・ボーイズが真に革命的だったのは1966年までだという製作者のメッセージなのかと思ったら、レボリューション云々>>続きを読む
草彅剛さんと清原果耶さんが文句なしに素晴らしかったです。
ただ落語『柳田格之進』にもある五十両紛失と映画用に用意された復讐譚は全く別の話なのに、ごっちゃに語られることによって、落語『柳田格之進』の今日>>続きを読む
カウリスマキ監督映画『枯れ葉』主演のアルマ・ポウスティ目当てで観た。カウリスマキ作品と違いここでは「普通に」演技をしていた。
ムーミンは日本版アニメと原作とでは結構テイストが異なるみたいな話は昔から聞>>続きを読む
ストーリーラインだけ追ってみると他愛もないラブコメ風。すれ違い展開も何だかベタな感じ。でもその総て何もかもが楽しかった。観終えた後、生きる気力と希望が少しだけ湧いた。
主人公は常に不機嫌そうな仏頂面で台詞も殆どないのに、主人公の感情がびんびんと伝わってくる。その時々で流れる楽曲の歌詞に主人公の心情が仮託されているとはいえ、なくとも多分わかると思う。何か不思議。
『コ>>続きを読む
これが正統派サスペンスとかミステリーとかだったら、花売りの女性が実は殺し屋だったとかなりそうだけど、勿論そんな話ではない。殺し屋にもそれなりの事情があって、これが結構泣かせる。
思わずメモっておきたく>>続きを読む
Disney+配信2024年版の評価。
点検すれば、1970年オリジナル版からの細かい変更点が色々ありそう。大きな変更点として誰もが気づくであろうエンディングのラストショットと’Get Back(Re>>続きを読む
見応えがあった。これは泣くよ。物語を覆う横溝正史的雰囲気も良かったし、アクションシーンの迫力にも目を奪われた。ゲゲ郎と水木のバディ物としても案外と楽しめるし、あまりにも悲しい復讐譚としても胸が詰まった>>続きを読む
つまらなくはないけど、何だかピンとこないなぁと思いながら観ていたら……いきなり「ルージュの伝言」?「夢の中へ」?何この選曲?そして最後涙が止まらなくなった。喪失を乗り越えていく物語だったんですね。
エリック家を度々襲った悲劇は「呪い」などというどうにもならないものによって引き起こされたのではなく、「有害な男らしさ」の呪縛によって引き起こされたものであったことが分かる。
そして最後、つれあいや子の>>続きを読む
永きに亘って「古典的名作」と呼ばれている作品は、気力体力があるうちに一本でも多く観ておきたい。
法廷劇ではあるが謎解きミステリーではないとの事前情報があったので、夫婦関係が崩壊していく様を表現した映画として充分楽しめたけれど、観終えた後やはりどうしても夫の死に関しての真実は何だったのかが気になっ>>続きを読む
金子修介監督映画『ゴールド・ボーイ』の題名はスティーヴン・キングの小説『ゴールデン・ボーイ』のオマージュと知り、この映画版を視聴。
この映画の主人公には映画『ゴールド・ボーイ』のサイコパス少年ほどの強>>続きを読む
この映画、予備知識などは仕入れずに観ることをやたらと強調して勧める情報があまりにも散見されるので、ということは岡田将生の行動が上手い具合に転がっていく単純な展開ではないのであろうことが想像出来て若干の>>続きを読む
公開当時の「絶対映画館の大きなスクリーンで観るべき作品」との評価はもっともだけど、何せ私は高所恐怖症気味なので、配信されるまで待った。で、配信で観ていて、高さの恐怖にはぎり耐えられたけど、観ている間結>>続きを読む
90分の小品。観終えた後、何とも言えない温かい気持ちになった。人生辛く悲しい事が多いけど、結構捨てたもんでもない。
主人公ふたりの心の距離が縮まっていく様が丁寧に描かれているので、最後も納得出来る。
厨房でいきなり「インターナショナル」。
子どもの頃映画『地下水道』を観て「モノクロでホントに良かった」と思った記憶が蘇る事態がカラーで襲ってくる。
色々と想像が掻き立てられるオープン・エンディングも悪>>続きを読む
アダム・ドライバー主演だし、きっと何かあるんだろうと思いながら最後まで観たら……何もなかった。
アマチュアの研究者は珍奇なことを言いたがる印象が私にもあるので、プロの研究者が最初主人公をまともに相手にしないのには納得は出来る。でもパンフレットを読んでアマチュアの手柄をプロが横取りすることは「普通>>続きを読む
面白かった。この映画を観る前に前作『X エックス』をわざわざ観ておいて本当によかった。『X エックス』と『Pearl パール』のリンクにすぐ気づけて結構盛り上がった。そして『X エックス』をもう一度観>>続きを読む
最高に面白かった。
情報から遮断された登場人物同様、この映画を観ている者も、何が起きているのかはっきり分からないまま、圧倒的な緊張感と言い知れぬ恐怖をずっといだいて、最後までたどり着く。
「The L>>続きを読む
この映画の続編『Pearlパール』が傑作との評判が結構流れてくるので、『Pearl パール』を観る前に取り敢えずという感じで視聴したけど、こちらも割と面白かった。
情報をほとんど仕入れずに望んだので、>>続きを読む
つまらなくはなかったけれど、しょーもないギャグが鼻をつく。そしてとにかく長くてくどい。
ぶっ飛んだ展開が最後は親子愛、母娘愛の物語に着地するんで、何だかいい映画を観たなって気分にはなる。
ネット時代の安楽椅子探偵ものって感じだなと思いながら観ていたら、終盤びっくりする展開が待っていた。そしてまさか今社会問題化しているあの話の物語だったとは。
主人公がWEBサービスをかなりの速さで巧みに>>続きを読む
映画冒頭で流れる Ten Years After ‘I’d love to change the world’ の楽曲タイトルが正に主人公の生き方そのものだと思った。60年代70年代のロック好きにはそ>>続きを読む
基本主人公のアパートの部屋の中でのみ展開していく物語で、登場人物が少ないのだけれど、演じている役者さん全員が素晴らしかった。登場人物の総てが傷ついていて、登場人物の総てが救いを求めている。
自分の寿命>>続きを読む
日本人、日本人の連発にいい加減ウンザリしていた時に放たれた瑛太の台詞に思わず膝を打ちました。クドいクドい「日本人」連呼は、瑛太のこの台詞を際立たせるためのものだったんですね。
朝鮮人差別、部落差別とい>>続きを読む
映画冒頭から何やら意味ありげな独白が延々と流れ続け、常に沈着冷静いかにも「出来る」主人公風ではあるが、こいつが結構ヘタを打ちまくる。後でよく考えたらとんだポンコツドジ野郎なのに、映画視聴中は何故か主人>>続きを読む
コメディ寄りの作品かと思ったら、中盤以降は結構正統派スリラーだった。文句なしに面白かった。最後はタイだか中国だかの社会規範的に主人公が逃げ切るのは許されないのかなと想像し納得しかけたら、最後の最後で冒>>続きを読む
世間からの同調圧力に妥協して自分の心を殺すのが大人になることと思っていた十代の頃にこの映画に出会いたかった。
子どもの頃に血みどろ血まみれ映画を撮っていたり、学生の頃はユダヤ人差別をしていじめるクズなクラスメイトを美しくヒロイックな男として映画の主人公に据えてみたり、両親の離婚で泣きじゃくる妹の姿を見てこれは>>続きを読む
フランク永井目当てに、見放題終了直前駆け込み視聴。フランク永井は狂言回し的な役割で、彼が1曲フルに歌唱する場面はなかった。歌手・フランク永井といえば「低音の魅力」でお馴染みだったようですけど、話し声は>>続きを読む
主人公レスリーを演じているアンドレア・ライズボローの、悪臭が漂ってきそうな見るからに薄汚いどん底振りな役作りがちょっと凄かった。
明らかにアルコール依存性なのに、回りに治療を勧める人が何でいなかったん>>続きを読む
序盤のコメディ展開に一瞬観る映画を間違えたのかと思ったけど、中盤以降の内戦下での脱出劇が凄まじい。そして最後はまるで訳あって別れなければならなくなった恋人たちを描いたラヴストーリーのエンディングようだ>>続きを読む
ヴァーホーヴェン作品の女性主人公は、したたかでタフ。
男性が絶対的に優位である社会にあって、女性が男性に対抗し圧倒する手段としての「聖痕」。ベネデッタの度を越した信仰心の深さに、半分は引きながらも、思>>続きを読む