真っ黒こげ太郎

30 MILESの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

30 MILES(2004年製作の映画)
4.5
芸能事務所のマネージャーであるアンソニーは砂漠で車がエンストして立ち往生していた男、アーニーを助ける。
色々あって彼を修理工場まで乗せていくことになった。
送り届けてる最中に彼らは意気投合し、喧嘩しつつも段々仲良くなっていったのだが…。



折角休みの日に早起きしたのに、朝早くからトランスワールドアソシエイツの映画を観てる俺って…。


しかし、意外とちゃんとした出来だったので驚いた。

内容は車の中の男2人の会話劇といった内容。
「緊張感のある会話」とかではないし、「激突!」みたいな展開にもならない。(冒頭の雰囲気は「激突!」っぽいけど。)

しかし、2人の身の丈話が意外にしっかりしていて、意外と面白く観れた。

人生で成功を納め、有名なスターと知り合いで(某俳優の実名が出てくる!?いいのか!?)、何だかんだでお人好しなアンソニー。

やったことをこまめにメモし、厚かましい態度で奇行を繰り広げるアーニー。

そして、そんな2人にも暗い過去があり、そのことで仲良くなっていく。

しかし、ラスト17分から急展開!!!!その後、ラストで謎が収拾される。
そして切ないラスト、あの後、どうしたんだろう…。

映画としては低予算丸出しだし、話の内容も男2人の会話だけ、キャストもわずか3人だけという人の少なさ。
しかも何度も喧嘩したり、過去の経緯を語り合うだけと内容も物凄い地味。
人によっては30分も行かないうちに飽きるんじゃないかな。

しかし、何かよく分からないが話に引き込まれ、最後のどんでん返しもあって、最後まで楽しめた。

会話メインなので好みは分かれそうだが、ロードムービー等が好きなら観てみてもいいかもしれない。

トランスワールドアソシエイツ配給にしては当たりの部類だと思う。