イチロヲ

ナーズの復讐/集結!恐怖のオチコボレ軍団のイチロヲのレビュー・感想・評価

4.0
体育会系のグループに寮を奪われた文化系の男子生徒たちが、独自路線の友愛グループを組織する。「フラタニティ系」の基礎を築き上げている、学園コメディ映画。

ナーズ(オタク組)とジョックス(非オタク組)に色分けされている学内カーストを背景にして、両陣営のヘッポコ衝突劇を描いていく。フラタニティものでは「アニマル・ハウス」が先行しているが、本作ではオタクと非オタクの振り分けが明確化されている。

両陣営の抗争は、フツーに犯罪行為ありのエロバカ路線。女子寮に設置した盗撮カメラの映像を翌朝までダラダラ眺め続けるシーン、日系人のナード仲間(後にポリス・アカデミー入学!)が大活躍する三輪車レース、DEVOのモノマネライブなどが展開される。

筆者が本作を初鑑賞したのは、学内でリアルにイジメられていた時分のこと。本作の主人公グループに憧憬の念を抱き、「もしも自分がメンバーに入っていたら」という妄想世界に逃避するようになったのは、言うまでもない。
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