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札束無情のCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

札束無情(1950年製作の映画)
3.0
【大胆に盗み散っていく男たち】
黒沢清が好きなフィルム・ノワール、そしてリチャード・フライシャー作品『札束無情』を観た。フィルム・ノワール自体が苦手なのでそこまでピンとは来ないものの、演出の切れ味はそれなりに鋭いものがあった。

現金輸送トラック強盗に成功した男を交えて、野球場での強盗を企てる。野球場にやってくる現金輸送車。そのすぐ後ろに大胆に車をつけ、タイミングを見計らってガスを巻き散らかす。ガスマスクをつけて円滑に盗みを行うものの、警察が早々に駆け付け銃撃戦となる。なんとか逃げるが、焦りからひとり、またひとりとやられていく。

飛行機を使った脱出シーンでの駆け引きが興味深い。銃をつきつけ、離陸させようとするのだが、別の飛行機が着陸しようとしており飛びだてない。パトカーの音も近くまで来ており、どうなるか?

ここから邦題を決めているところに熱くなった。意外と映画本編にあわせて大胆な邦題を決めることってないよなと思った。
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