マグ兄

拳銃貸しますのマグ兄のレビュー・感想・評価

拳銃貸します(1942年製作の映画)
4.2
あくまで、B級映画のフィルム・ノワールとしてみた場合に限り、傑作に違いない。私には四人の絡み合いから生まれる緊迫した内容に、ロマンス要素、ミュージカル要素、当時の時代背景、主人公の精神模様(ネコ、トラウマ、そしてトラウマからの解放)など多くの道具が加わっており、テンポも良く満足感が高かった。モノクロだからこそできる影を利用した電話ボックスのシーン、妖艶なヴェロニカ・レイクの目の潤っているショット、フィルム・ノワールらしい不気味さなど、映像面でも満足できた。アラン・ラッドの役もぎこちなさ、暗さといいピッタリである。
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