良きハリウッドの娯楽映画。
まあ、良くできてました。
オリヴィアデ・ハビランドの役(女性の権利主張)が彼女自身と重なって面白かった。
照明が落ちたときのキスシーンも、言外の意味を含んでて、またそれも良>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
久しぶりの小津作品。格が違う。
「古くならないことが新しい」、作中でのその最たる例であるお寺で、妹との古くならない姉妹愛や、上原謙との古くならない愛(それでも結婚しないところに強い意志を感じる。のがま>>続きを読む
喜劇を混ぜたミュージカル映画。気持ちよく見ることができました。笠置シヅ子の歌がうますぎる。落語を見れたのも貴重でした。
成瀬巳喜男の作品というよりかは、高峰秀子の作品という印象。高峰秀子の存在感がいい意味で強すぎる。バーのおしゃれな音楽の繰り返しの使用が個人的には「私」と「公」を分ける意味で良かったと思う。当時の銀座を>>続きを読む
高峰秀子は気の強い女性が似合ってるなぁと思うが、特別面白い作品だとは思わなかった。
孤独に囲まれ、他人との間に壁を作る男が、異人たちによって、虚構でありながら、孤独を埋め、前を向き歩く作品。桂と両親が別々の関係なのかはわかない。
両親役がどちらも素晴らしかった。お別れのシーンは、屈指>>続きを読む
映像、音響技術が素晴らしい作品。迫力満点でしたし、重低音が良かった。光度の扱いも良かった。内容としては、伝記物だが、どこまでが真実なのか、自分にはあまりわからなかった。特にストローズ関連(本当に悪人な>>続きを読む
理解はできるのだが、明確かと言われれば、学がなく少しきつかった。映像としては、素晴らしい映画だと思う。常にクローズアップされるジャンヌに、ローアングルが多い聖職者、後半やたら背景に出てくる十字架、ジャ>>続きを読む
ただただ辛い映画かと思ったら、クライマックスで......。最後には諸行無常の響きを感じました。多様な人間の面を見れた映画でした。銭で態度を変えるシーンとか滑稽でしたね。田中絹代が少し老けてたけど、品>>続きを読む
初のロマンポルノだったが、予想以上に深かった。ゴダールといったヌーヴェルヴァーグの影響を強く感じだ。私達の世界(カラー)は、彼女らの世界(モノクロ)と違って、明るく、安心感があって、楽しさを感じるもの>>続きを読む
良く出来てるとは思うのだが、それほど面白くない。ドキュメンタリー寄りのような気もした。心情が繊細すぎて小説のほうが絶対おもしろいよなと思ってしまった。そもそも原作が映画向きでない気がした。
このレビューはネタバレを含みます
クライマックス以外傑作だと思った。先ず曲がいい。品があり、哀愁味と「生」を感じさせてくれる。カメラワークも上手だった。桜や雪に品や季語を感じた。初めて抱いたシーンの構図、5年後?の1度目の再開前に不吉>>続きを読む
駄作にしか思えなかった。つまらない。結末がわかった状態で、決まったレールを普通に進まれても...。浅丘ルリ子の演技が特別いいとも思えなかった。夫の仏壇の前にいる浅丘ルリ子を見て、少し顔を背ける芦川いづ>>続きを読む
運命に翻弄され、愛に目覚め、そして滅びゆく作品。完璧。運命という仕掛けのもと、心情の変化が丁寧に描かれている。画良し、曲良し、演技良し。二枚目の長谷川一夫の貫禄ある演技に惚れました。磔の繰り返し(序盤>>続きを読む
藤村志保が妖艶で美しかった。が、ただそれだけの怪談物。終わり方はきれいだった。
「意気地なし!!」この言葉がすべてでしょう。木暮実千代の上品な演技が光る映画。小道具や霧もいい味出してますね。ただ、自身がつかれて少しウトウトしてしまったので、評価しかねます。
70年代の貧困層の口減らしの映画。虐待(撮影法が気になる)など刺激的な内容が多いが、効果的だし現実的な作品にしている。ミステリーとしての音の使い方、クローズアップ等の撮影技法も優等生的で特筆するものは>>続きを読む
復讐劇なので、胸糞悪い映画ではあるけど、展開が予測できず面白さのある映画だった。とにかく脚本がいいですね。倍賞千恵子もはまり役でした。足音だけのシーンとか好きですね。女って怖いなー
身勝手な男女を扱った人情映画。
完璧な作品。
映画として否定的な印象を受ける箇所が一切なかった。
昔の監督ってユーモアセンスの高い人が多いのかな。小物のユーモアがどれも良かった。
また、最初の善治が子>>続きを読む
乳癌を扱った作品。
死という恐怖に追われ自暴自棄になる心情や、短歌を扱い字としての心情も良かったし、反復(霊安室:ふみこ→子供たち)や、鉄格子でのショット(囚われてるといった印象)など脚本やモノクロを>>続きを読む
うーん。終盤(命を狙われていたとき)にもう少し不安感を出す演出が欲しかった。事実に基づいてるから、仕様がないかもしれないが、主人公を殺した方がインパクトがあって映画として面白かったと思う。なんか中途半>>続きを読む
戦後に起こる悲劇からの立ち直りを扱った作品。妻を突き落とした夫が、そのまま放置しているところが受けつけられなかった。いくら家父長制の時代だとしても、心情を描くのがうまく、フェミニスト的傾向がある小津に>>続きを読む
女性の心の乱れを描いた救いようがない作品。ただただ暗い作品であるが、切れない親子の関係、片親、クズ男といった要素が、必要不可欠なものとして、効果的にはたらいている。構成としては完璧。ただ暗い。心を開か>>続きを読む
唯でさえ心情表現が上手な小津が、家族の死を扱うのは反則だろう。家族関係を老夫婦の「東京物語」で描き、転としての死を入れ、現実的な視点から家族を描く。いくら親子といえども、家庭を持てば、そのつながりは薄>>続きを読む
移りゆく家族の変化を前向きに捉えた映画。小津映画の中でもかなり、家父長制の色が強かった。少し現代人には抵抗があるかも。紀子と義姉のシーンでは、海辺で開放感(屋内と対照的)があり、紀子の心情をよりよく表>>続きを読む
桑野通子の快活な演技が素晴らしかった。若くして、亡くなられてしまったのが惜しまれる。映画自体は、コミカル要素がふんだんに練り込まれており、完成された作品だった。今殴ってたら大炎上間違いなしだなぁと。
サラリーマン、夫婦、隣人、母、上司、病人、酔っぱらいなど、多様な立場の人間を描くのが自然で上手。加えて会話にコミカル要素、名セリフ(特に多い)が加えられており、隙がない。インパクトがあるわけではないが>>続きを読む
おにぎりを2つくれた所で優しさを感じたのでしょう。言葉だけでなく感覚で表現するのがうまいなぁと。また、愛情を持つ心情の変化が自然に表現されてました。長屋の人たちから人情を感じつつ、見ることができました>>続きを読む
小津は庶民の心情を描くのがうまいなと思いつつ、まあ普通の映画。最初のトーキーということで発展途上って感じ。カメラワークも特に印象に残るものもなく、当時の庶民の生活をしれたって感じ。地域とのつながりが強>>続きを読む
心情変化を描くのが非常に巧みだなぁと思いつつ。(ただ、最後の夫婦の卓での紗子には少し違和感…)そろそろ結婚という年代の私には難しい作品でした。佐分利信、木暮実千代何方も、往年の素晴らしい演技だと思いま>>続きを読む
嫁入りを題材としたもの。
原節子、笠智衆、杉村春子といったおなじみの役者が揃い、流石の演技。原節子は今作で初めて小津と組んだ。
男と女の社会的役割が決まっていた時代、父としての嫁入りしてない娘に対する>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
素晴らしい前衛的芸術映画。
主人公テールの英雄譚
人間と人間を支配する知性を持つ巨人という世界観を、不気味さ、恐ろしさ、そして神秘さとともに、効果的な音楽を用いて幻想的に表現している。まるで、人類誕生>>続きを読む