すずき

マペット・ムービー/マペットの夢みるハリウッドのすずきのレビュー・感想・評価

3.2
沼で暮らすカエルのハーミットは、ある日迷子のタレントスカウトに出会う。
才能を見出されたハーミットは、ハリウッドのオーディションに出る事を勧められ、すっかりその気に。
ハリウッドまでのアメリカ横断の旅の中、クマのフォジーと出会い意気投合。
その後も仲間を増やして次の街へ。
しかし食用カエルレストランの社長ホッパーが、カーミットを自社CMに起用すべく、彼らを狙っていた…

人気児童番組「マペット・ショー」の映画版。
カエルのハーミットを始めとする人気キャラが、スターになるまでの前日譚です。
製作はTV版と同じく、「ダーククリスタル」「ラビリンス/魔王の迷宮」のジム・ヘンソン。
ヘンソンの過去作で日本でもお馴染み、「セサミ・ストリート」のビッグバードもゲスト出演する。

基本的に子供向けなんだけど、ギャグはブラックなネタやメタフィクションなネタもあり、子供も大人も笑って観られる作品。
ハーミットが自分の経緯を話すのを面倒くさがり、この映画の脚本を渡して読んでもらう、というヤケクソなネタには笑った。
ジョー・ダンテ作品のような、可愛らしさと悪ノリが同居した雰囲気でした。

今回はDisney+の吹替版で鑑賞。
実力あるキャストが揃っており、演技に違和感なく楽しめた。
ミス・ピギーの声は、原語版通り男性が担当。
裏声のままミュージカルシーンまで演っていて、超大変そう!
しかし原語通りを意識した翻訳なのか、英語のダジャレも直訳そのままで意味が伝わらないのは残念な所。
LD版ではTV版と同じ、旧キャストによる吹替で、アホほど豪華なメンツ。
そっちでも見てみたいなぁ。