すずき

ドーン・オブ・ザ・デッドのすずきのレビュー・感想・評価

ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)
3.8
アメリカ全土を謎のゾンビウィルスパンデミックが襲う。
ウィルスが確認されてから、ものの数日で都市機能は停止。
看護師のアナの住んでいた街も生活も、一夜にして一変してしまう。
アナと生存者たちは、ショッピングモールに立て篭もる事を選ぶが、そこは高圧的な警備員3名が占拠していた…

ロメロ監督の「ゾンビ」を、ザック・スナイダー監督がリメイク!
そして脚本はジェームズ・ガン!
ザック・スナイダーのザックザクな映像演出が光り、「走るゾンビ」を初めて登場させてゾンビ映画界に新たな旋風を巻き起こした作品です。

ストーリーはモールに集まる、という事以外はほとんど原作とは違う筋書き。
群像劇のような形で、多くのキャラクターがモールに集い、そして死んでいく。
中でもお産間近の妻を抱えた男・アンドレのエピソードがエグくて好き。
あとモール向かいの武器店の店主アンディもほとんどストーリーは語られないが、強烈なインパクト!
こういうチョイ馬鹿っぽくてエグい話が初期ジェームズ・ガンの作風だった、と思い出させてくれた。
キャラクターの中に犬が登場するのもジェームズ・ガンっぽい。(※犬は酷い目に遭いません)

欠点は、それぞれのキャラクターの物語があっても、それを語る尺が少ない事。
ディレクターズカット版だと10分ほど長いが、それでも少なく感じる……。