『人生に近道はない』
そんな道徳的教訓を見事に表現した良作。
高校生ぐらいの年齢は間違いなく大人の世界に憧れる。
そんな危うい女子高生を見事に演じたキャリー・マリガンはやっぱりすごいな。
主演としてはほぼデビュー作でこの表現力。
最近の「プロミシング・ヤングウーマン」や「She said」も素晴らしかったが、この頃から才能が爆発してたんだ。
そしてエマ・トンプソンやサリー・ホーキンス、ロザムンド・パイクなど、実力派が脇を固めるなどキャストも何気に超豪華。
ドックオクことお父さん役のアルフレッド・モリナも、はじめは偏屈で嫌なやつかと思いきや、非常にチャーミングで個人的今作のMVP。
ただ、女子高生を大人の世界に引き込む魅力的な男がピーター・サースガードで適役だったのかは正直疑問。
原題の『An Education』もいいが、珍しく邦題もありかなと思えた。