マッサージ屋2号店

カラフルのマッサージ屋2号店のレビュー・感想・評価

カラフル(2010年製作の映画)
4.0
『はじまりのみち』原恵一監督作品。
何かの理由で死んだ“ぼく”が自殺した少年の体に入り人生を再挑戦する物語。

劇場公開時以来、約13年ぶりに鑑賞しました。
初見時は自分の気持ちが落ちていたわけではなかったと思うのですが、ボロ泣きしましてねぇ(笑)
何かめちゃくちゃ刺さったというか…。

“ぼく”が気付いた時、天使か何か分からない存在のプラプラの手により自殺した中学3年の少年小林真の体に入り込み人生を再挑戦しろと命令が下される。
小林真はなぜ死んだのか?
そもそも“ぼく”はなんで死んだのか?
自殺未遂という形で小林真の人生を引き継いだ“ぼく”。

小林真の人生もかなりツライものなんですよね。
学校の中では浮いていて、友達が居ない。
両親と兄貴の4人家族だが決して上手くいっているわけでもない。

絶望的な人生を再挑戦するという事で逆に自分の人生を見つめ直すという感じなのですが…結構キツイ。
改めて見直すとプラスに変換する作業は決して簡単なものでもないしね。
でも落としどころとしてはこれが一番良かったんでしょう。

わりと気持ちが平穏な時に見てもめちゃくちゃは刺さらない事がよく分かった作品(笑)
でも綺麗事かもしれないが良い事は言ってる映画でした。