TaKeiteaZy

ザ・バニシング-消失-のTaKeiteaZyのレビュー・感想・評価

ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)
3.7
彼女が旅行中に失踪して3年、一体なんでいなくなったの?て、いうのをさらう側さらわれた側で見てみる話!

胸糞系では有名な作品、結構古めの映画なのね。ので、現代に見るとスマホとGPSで全解決しそうな話なのですが、本筋はどちらかというと「なぜ人をさらうのか」にフィーチャーされてる、変な話でした。欧州作品だから直球勝負じゃねえだろうな、とは思っていたがやはり真芯を捉えて打ち返すのは困難。本来こういうことをやってのける人の心情なんて、到底同調できる物ではないんだよ、というのが良くわかる作品。悪の教典とかもそうだよね。どこにいたって狂気じみたものは近くに潜んでいて、自己防衛しっかりしなきゃね、となりました。いともたやすく行われるえげつないバックグラウンドと日常が淡々と進むけど、あの「飲む」か「飲まないか」の選択だけは、かなりエグいな。そんで最後「え...こわ...こわいだけだ...」となる。真実を人質にする新しい脅迫の形には戦慄しましたね。もうマジでなんなんだよこいつ。

近親者に失踪してる方がいる人は、見ない方がいいです。ていうかそういう人はのんきにサブカル系SNSを見てる場合じゃないです。
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