Yukiko

ウディ・アレンのザ・フロントのYukikoのレビュー・感想・評価

4.0
2021年4月14日
『ウッディ・アレンのザ・フロント』   1976年制作
監督、マーティン・リット。
この監督さんの『コンラック先生』がAmazonPrimeにある
ので、いつか観たい。

1950年代。ニューヨーク。
飲食店のマスターであるハワード・プリンス(ウディ・
アレン)は友人の脚本家アルフレッドから名前を貸して
欲しいと頼まれる。
アルフレッドは共産主義者としてブラックリストに載っている
為に、脚本の仕事が無くなってしまった。
生活の為に脚本は書くが、名前はハワードの名前にして
世に出すことにした。



コメディとなっているが、笑えない。

キツイ映画だ。

その当時、ハリウッドで行われていたようなことが、
ニューヨークのテレビ局でも行われていたのね。

俳優やコメディアン、テレビ関係者が、共産主義に傾倒
しているか、そのような友人がいるか、名前を挙げよ、
一人でも、死んだ人でも・・・
と、裏切りや告げ口をすることを強制し、脅迫する。

他人のプロの脚本をハワードの名前で出し、お金は入ってきて
いい生活をし、彼女もでき、共産主義者でもないし。
・・・のはずだったハワードだが、素行調査されて・・・

一度は告げ口をしようとハワードの家に泊まったヘッキー
(ゼロ・モステル)だが、誰の名も告げずに投身自殺。
ショックを受けるハワード。

このゼロ・モステルさんがインパクトあって良かった。
眼光が鋭いね。目で演技している。

そしてラスト、画面いっぱいのハワードの苦悩の顔。
悩むハワード。
どうしたらいい?
のらりくらりと非米活動委員会の質問をかわすが・・・

意を決して言ったことは!?
Yukiko

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