しちれゆ

テンダー・カズン/妖しき従姉妹 テンダー・カズンのしちれゆのレビュー・感想・評価

3.7
『ビリティス』に続いてデヴィッド・ハミルトン監督作品2本目。Filmarksでは″妖しき従姉妹テンダー・カズン″というサブタイトルが付いているけど従姉妹は全然妖しくない。
1939年 都会の寄宿学校に行っているらしき14歳の少年ジュリアンが夏休みに田舎のお屋敷に帰ってきて過ごすひと夏を描く。年上の従姉妹への淡い恋心や性の目覚め。かなり生々しい描写がありながらもハミルトン監督の手にかかると全てのシーンが美しい。ジュリアンが美少年なせいもあり。戦争が始まり人々の運命が変わっていく予兆も感じさせる。
ジュリアン役の少年がまだ半ズボンを履いている子供(恐らく実際は14歳以下)で『ビリティス』同様、今なら児童ポルノになるかも。倫理の縛りなき時代のノスタルジーに溢れる作品。
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