KnightsofOdessa

恋ざんげのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

恋ざんげ(1952年製作の映画)
3.5
[] 70点

アレクサンドル・アストリュック監督二作目。ナポレオン戦争中のフランス。田舎の駐屯地に配属された青年将校が、間借りする屋敷の老夫婦の超絶美少女娘アヌーク・エーメにガチ惚れする話。アヌーク・エーメとの初対面のときに"この豚みたいなジジイと枯れ木みたいなババアの娘がこの子?!"って感じで二人を見ながら同じようなことを独白してて爆笑した。澄まし顔のくせに食事中に手を握ってきたり足を踏んできたりわざと屈んで谷間を見せてきたりという水面下の欲望を机の天板より下側で展開したり水面/鏡の反射を使ったりで可視化していくわけだが、全編を覆う過剰なナレーションで二重に説明するのはクドい。一応緩い三部構成になっているんだが、二部までの甘々な感じと打って変わって三部は死体隠蔽のサスペンスになるので、やってみたいことを詰め合わせた感じになっていた。"恋ざんげ"なんて可愛いもんじゃないっすよ。
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