真っ黒こげ太郎

ゴア・ゴア・ガールズの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

ゴア・ゴア・ガールズ(1971年製作の映画)
4.2
探偵もヒロインも二人とも呑気すぎ!w
もうちょっと緊張感とか持とうぜ!w



ストリッパーを狙った連続殺人事件が発生!
口ひげ私立探偵のエイブラハムと依頼主の新聞記者のナンシーが調査に当たるが、その懸命(笑)な捜査も虚しく、次々と惨殺されてゆくストリッパー達。

犯人の尻尾を中々掴めないエイブラハム。
エイブラハムはお店のオーナーと協定して、新人ストリッパーオーディションを開き、犯人をおびき出そうとする…。



ストリッパーを狙った残酷な殺人事件とそれを追う探偵を描いた、スプラッター・ホラー。
ゴア映画のゴッド・ファーザー、ハーシェル・ゴードン・ルイスさんの引退作。
(実はその後2000年代に一度復活しているのだが、それはまた別のお話。w)


今回は殺人事件を探偵が追うお話が主軸だが、それ以上にエロやグロに特化!
無駄に女性が脱ぎまくるエロに、やたら強烈なグロで構成されているという、ある意味潔い内容だ!w
探偵の調査も合間の尺稼ぎのためにこなしてるような感じだ。w

相変わらずマネキン丸出しだったりする場面は多いが、とにかく死に様が一々残酷すぎる!!!
喉を切り裂き、顔面をあの手この手で滅茶苦茶に破壊し、尻を肉がぐちゃぐちゃになるまで叩き、目をこねくり回して目玉をひり出し抉り潰す、凄まじい残酷描写。
更には母乳切り裂きミルクをグラスに注ぐ、ヤバい演出も。w
相手が死のうとお構いなし!!!(って言うか最初の喉裂きで死んでる。)
流石ハーシェルさん。スプラッター描写も円熟味が増したすさまじい出来。


その反面、お話自体は少々イマイチだし、サスペンス要素も割と雑でそこまで面白くなかったりする。
(最後は割と真面目に種明かししてるけどね。)
探偵のオッサンも事件を追ってて、人が死にまくってる割には「フフン♪」って感じで余裕しゃくしゃくでノンビリ捜査してる感じにしか見えない!w
ヒロインも妙に酔いつぶれるシーンが多い。wしかもそのノリでストリップを始めちゃう始末!w
クライマックスもオチもアッサリしすぎで、何だかなぁ…。

演技も少々アレ気味で、特に3人目の犠牲者となるストリッパー役の人は見事なまでの棒読み!
オマケにヒロインも脱いでいるのにこっちは見せない!なんでだよ!


まぁ、サスペンスとしてはイマイチだったけど、エログロスプラッター映画としては十分満足できる出来だったから良かったです。w
グロスプラッター好きなら観て損はないぞ!w


これでハーシェルさんのゴアホラーシリーズも完結…。
ではなくまだあるんですよね、2000年代に作られた最後のスプラッターが。
最後じゃないぞよ、もうちっとだけ続くんじゃ。w