枯井戸星

ベンジャミン・バトン 数奇な人生の枯井戸星のレビュー・感想・評価

4.6
冒頭が一番泣ける映画だが、それでもよいつくりになっている。作劇的にはわりと地味だが、冒頭の設定がとにかく究極的に良いので、なにをしてもよいつくりになっている。それがずるくはあるのだが、短編を3時間に伸ばして長くゆるくこの時間を追っており、「数奇な人生」という標題が反語的になるところまでベンジャミンを追い込んでいるのがいい。