アイスティー

セブンス・コンチネントのアイスティーのレビュー・感想・評価

セブンス・コンチネント(1989年製作の映画)
4.0
素晴らしかった。
ニュースや取材記録を見て「知る」ことよりも、彼らのことをずっとよく眼差すことができた気がした。
背景を「知った」瞬間に、彼らの命は僕らの中で"情報"になる。
この作品は、その情報化を徹底して拒絶する。それ自体に価値がある。
小説とは真逆というか、映画にしかできない、これぞまさに"映画表現"と呼ぶべきものだった。
本当にこの人にしか描けないものを描いているのが最高にクール。題材もストーリーも至ってシンプルで、これだけのものを作り出せることに震える。