トラブルメーカーの妹マギー(キャメロン・ディアス)は弁護士の姉ローズ(トニ・コレット)の彼氏と寝てしまい大ゲンカ。マギーは疎遠だった祖母エラ(シャーリー・マクレーン)を訪ね、やがてローズもそこにやって来る。そこで、かつて亡くなった母の思い出を語り、姉妹は新たな人生を歩み始める。
「激流」「L.A.コンフィデンシャル」のカーティス・ハンソン監督作品。
失礼ながら、キャメロン・ディアス主演のコメディかと思ったら、素晴らしいヒューマンドラマだった。
欠点だらけの姉妹がそれぞれに人生の喜びや意味を見つけていくんだけど、彼女たちだけでなく、出てくるのは欠点の目立つ人間ばかりだ。サイモン以外。
だからこそ、とても優しい視点で物語が進んでいくんだろう。
この組み合わせはどうかと思ったけど、最後まで妹想いのトニ・コレットと天真爛漫なキャメロン・ディアスの絡みは大成功。
キャメロン・ディアスは「ホリデイ」にも少し似た、自分発見の旅で爽やかに変わっていく。
詩の朗読を通じて、人の良いところを見つけて褒めることの大切さが語られるところが気持ち良かった。
トニ・コレットも「ヘレディタリー/継承」の姿は想像できない優しさが見られたし、シャーリー・マクレーンもいつもほどドぎつさはなく、欠点と後悔を抱えて生きている優しいおばあちゃんだった。