おかちゃん

モンタレー・ポップのおかちゃんのレビュー・感想・評価

モンタレー・ポップ(1967年製作の映画)
4.6
本作品は、Monumental films of My life の1つ。DVDも購入して手許に持っている。

【個人的経験】
▪️初見=忘れもしない、中学◯年、洋楽DJ渋◯陽◯がRadio番組「若いこだま」で、「来月TVで音楽映像を…」と告知。洋楽に目覚め初めの私は、「うわっ⁉️動く洋バンドが観られる‼️」と狂喜して、兎に角誰が好きとか嫌いなんて別時限で食い入るように観たものだ。そして一発でヤられた「何て自由な国なんだ‼️」。ついでに言うと、先述DJも番組冒頭に初めて案内役として登場し、ストレート黒長髪を顔面両分けして(暗い梶芽衣子🤭みたい)、「こいつがTV局に出入りしてるのか…」。
▪️高校時代=多分やっぱり再放送だったと思う。その頃は、Folk➡️エレキ🎸に持ち替えバンド活動も始め、案の定ArtistのTechniqueを参考に…と観入っていたが、諦めた。「ダメだ。これはそういう映像じゃない😓」
▪️とはいえ、JanisとJimiとWhoにはヤられた😨。3者とも若者の感じている時代の暗い閉塞感を、全身で振り払おうと爆発している。
▪️そして、音楽が少し分かるようになった頃、Otisの汗と涙が分かるようになった。Otisは、このLive後に音楽Seanが変わると予見して'Dog of the bay'を Recording する。

私も他の経験を踏み、この記録映像の貴重性を理解するようになった。

【映像的貴重性】
▪️これは当時の'Summer of Love'の記録映像だ。だから、昨今のLive映画とは全く性格が異なる。出演した多数のArtist達の全てplayが有るわけでなく、むしろ1~2曲程度。それ以上に会場全体が放つ雰囲気を捉えている点で貴重な記録映画だ。この点は、 Pennebakerの製作方針が貫かれている。勿論、この後に一般劇場公開され商業的にも成功する'Woodstock 'を経てLive映像を残すという映像ジャンルを確立することに繋がる。
▪️MM&PのJ- Phillipsの演出意図が冴える。Liveの企画構成が、決してRockとかFolk Music 等に固執するでなく、当時流行の兆しあるArtistと、これから注文されるであろうArtistを上手く組合せて広くPop chart fanにも楽しんで貰うよう考えられている。彼は、Jazzの'Newport Jazz Festival'等を参考にPop Musicでも同様な催物をやりたかったと後年応えている。参考に、このJazz fesは映画「真夏の夜のJAZZ」で観られる。
▪️卒記で米国各地を周ったが、開催されたSan Franciscoの土地柄と季節があの雰囲気に関係している。あの北Californiaの朝夕少し冷んやりして、昼間は日光が心地好いノビノビした気候。それが「自由の国・米国」の伸びやかさを象徴している。
▪️所謂、野外Fesの手作り感が伝わる。音響や照明機材も今から見ると実に単純で、よくこの機材でやってたと感心させる。ここでも、私がご贔屓のChip Monckが関わっている事が分かる。彼もこの後様々な大規模fesを担当して成功させる。

と、まー指摘し始めると枚挙に暇がない作品で、今の野外fesの源となった催物で記録映像なのである。
この後、'Woodstock 'を経て大規模fesが常態化し、'Altamont'で悲劇を経験して、大規模fesもShow upした(Promoter的には事故がないよう配慮した)、単なるコンサート会場になっていく…。これも時代の流れなんですね😂