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バルト大攻防戦のmhのレビュー・感想・評価

バルト大攻防戦(2002年製作の映画)
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エストニア独立戦争(1918年-1920年)が題材の青春群像劇。
ウェイウェイした学生たちがウェイウェイしたまま義勇兵をやることになる。
占領していたドイツが去ったのち、ロシア(白軍とボルシェビキ軍のどっちも)に対して独立を主張するために戦ったというのがおおまかな流れ。
お隣のラトビアでも同時期に同じような状況で、ラトビア独立戦争をやってて、その様子は映画「バトルオブリガ」に詳しい。
ヒョウ柄グッズを持っているヒロインはブルジョワ階級なので、赤軍支配の世の中になったらクラーグ送りになる運命。なので、ボルシェビキに負けるわけにはいかないんだけど、歴史がどうなったかお前らはもうご存じですよねという展開。
ブレスト=リトフスク条約とかググると詳しく出てるけど、長くてなかなか頭に入ってこない。力関係が複雑怪奇で、それがいまのウクライナ戦争にもつながっている。
のちにソ連の衛星国家となるエストニアの運命を暗示しているかのような終盤になって仲間が死んでいくあたりは図らずも感動的だった。
独立戦争に参加しているはずの兄が、いつの間にか赤軍に加わっているのはいいプロットだった。
正直これはたいしたことないB級戦争映画なんだけど、同じ監督の「1944 独ソ・エストニア戦線」のほうは面白い。その前日譚みたいなふうにしてみたらちょっとはマシかも。洗練されたブルジョワのくだりは必見。
ヒロインとのイチャイチャパートが長くてエロイんだけど、戦争映画にそういうの求めてないんだよなーとか思ってたら。キスすらなく切り上げやがった。どういうこと?
面白かった。
mh

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