Omizu

掠奪された七人の花嫁のOmizuのレビュー・感想・評価

掠奪された七人の花嫁(1954年製作の映画)
3.3
【第27回アカデミー賞 作曲賞受賞】
古代ローマの伝説的挿話である「サビニの女たちの略奪」に基づいてスティーヴン・ヴィンセント・ベネットが書いた短編小説『The Sobbin' Women』を脚色した作品。アカデミー賞では作品賞、脚色賞、撮影賞、編集賞、作曲賞にノミネートされ、作曲賞を受賞した。

今の基準からするとどうなの、というストーリーではある。最終的な結論も納得しづらいし。でもミュージカル映画としては楽しい。ミリーを演じたジェーン・パウエルも好演している。

最終的に丸く収まったようにみえるけど、それは単にストックホルム症候群なだけではと思ってしまう。原作はパロディ小説なのでそういうものかもしれないが、ストーリー自体に納得できるなら100%楽しめるミュージカルだと思う。

一番有名な納屋でのダンスシーンもよかった。躍動する肉体表現をよく捉えている。さすがスタンリー・ドーネン。シネスコでの撮影も色鮮やかで楽しい。曲もすごくよかった。
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