しゅむ太郎

マトリックス レボリューションズのしゅむ太郎のレビュー・感想・評価

4.4
3部作の集大成。

前2作と比べると、世界観や哲学といった意味での面白さは劣る。しかし、本作品はアクションに関してはすごく面白い。

マトリックスの作品の凄さと言えば色々挙げられるだろうが、戦闘シーンの描写が毎回違うことだろう。
ヴァーチャルリアリティとリアリティの世界観をうまく前提としながら、毎回戦闘の描写が大きく異なる。(ある戦闘シーンでは、マトリックス内でコンピュータウイルスがコンピュータ内のシステムをどんどん汚染して増殖していくかのように増殖するエージェントスミスを相手に苦戦するネオ、またある戦闘シーンでは、機械に侵食されるリアリティを前に機械を扱いながら人類が対抗するマシンバトルが繰り広げられる、など)
そういった意味合いでは3部作の中でこの作品は一番規模が大きい。

集大成として上手く描かれているが、うーん、個人的には終末に向かうまでの過程が少し惜しかったような気がしないでもない。(面白かったし、さらにいいエンドが想像できるわけではないが。)