イングマール・ベルイマン監督が、自分の両親をモデルに脚本を書いたのだそうです。
父親に対してさまざまな思いを抱いていたという、ベルイマン監督の作品に親しんでいる方は、なるほど…という感じなのでしょうか。
わたしはベルイマン監督の作品は、見やすいのを１〜２本しか見たことがないので、とにかく現実を見せられたなって感じでした。
180分間にわたって、いやーな家族ドラマを見た感じ。
とりあえず登場人物誰も好きになれなかった！誰一人！
ヘンリクのような方は、聖職者としては立派だと思います。神の教えが必要なのは、聖書に沿っていえば宮殿ではなく貧しい寒村の方でしょう。ただ彼は結婚には向いていませんでしたね。よりにもよってあの手の女性。奥さんも本当に努力されたと思いますが、やはり育ちの違いというのはいつまでもつきまといます。
燃え上がる愛とかいうものぐらい頼りないものはないのですね。
ラストも引いてしまいました。ペトルスのくだりもしんどかったし…。
そういう点では、胸に残る作品でしたし、見て良かったなと思います。
