回想シーンでご飯3杯いける

トイ・ストーリー2の回想シーンでご飯3杯いけるのレビュー・感想・評価

トイ・ストーリー2(1999年製作の映画)
4.5
言うまでもない、ディズニーの大、大ヒット作。「おもちゃ達は実は生きていて、子供達の留守中や眠っている間に活動している。」というテーマは、古典的ながら王道。世界最高水準のCGが、それをポップに映し出す。

シリーズ2作目になる本作では、その夢の物語に“子供から大人への成長”と、それにともなう子供とおもちゃの別れ”をテーマに加えた。中でもカウガール人形のジェシーとその持ち主の別れを描くシーンが秀逸。ひょんな事からベッドの下で置き去りになったジェシーは、持ち主の成長に伴いそのまま忘れられていく。持ち主の興味は、人形からマニキュア、そして男のコへ、、、。

ベッドの下から見える限られた景色が映し出す女の子の成長物語。アングルを絞り込む事で、視聴者の想像力を刺激する演出が実に上手く、泣けてくる。完璧な演出だ。なお、このシーンにセリフは無い。