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恐るべき親達のrebのレビュー・感想・評価

恐るべき親達(1948年製作の映画)
3.3
息子に異常な愛を注ぐ母。母にべったり甘える22歳の息子。妻がかまってくれないのでこっそり愛人を囲う父。その父をずっと慕う同居の母の姉。
そして息子は恋人ができたとルンルンなのだが、その相手はなんと父の愛人だった。
というドロドロ設定なのだが、笑っちゃうほどシリアスさは感じない。
最後はコクトーらしく悲劇が待っている。
本作は息子役ジャン・マレーを念頭にコクトーが書き下ろし、1938年に舞台1948年に映画化したものである。10年経ってしまった映画では、ジャン・マレーは34歳で22歳を演じた訳だが、ちょっと無理があったかなぁ。
思い入れと熱さは感じたけど。
このマザコン男のミッシェル役は人気があるらしく、1958年の再演時には、2年後に「太陽がいっぱい」でブレイクするアラン・ドロンが、この役をボクにとコクトーに売り込んできたらしい。
そして1995年にはNYの舞台で、ミッシェル役のジュード・ロウがバスルームから全裸で出てきて話題になったらしい。
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