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カビリアのkazu1961のレビュー・感想・評価

カビリア(1914年製作の映画)
3.9
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-064 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋スペクタクル映画の歴史的傑作!約110年も前に作られたサイレント作品ですが、今観てもほんと素晴らしいスケールです。もともとの上演は4時間近くもあった作品ですが、当時はこういった長編も少なく革新的な作品だったと思われます(1990年に修復版として123分バージョンが登場し、今見れるのはこれです)。

🖋イタリア映画はこの映画初期の時代は多くの投資をかけてスケールの大きな作品を作っていたようです。ハリウッドが誕生して間もないこの時代、歴史的背景をしっかり持つイタリアでなければこういった作品は作れなかったのでしょうね。結果、本作に刺激されグリフィスが『國民の創生』や『イントレランス』を作ったのも有名な話です。

🖋 ポエニ戦争時代のカルタゴを舞台に、少女カビリアの数奇な半生を描いた作品ですが、その数奇な人生の演出も素晴らしいのですが、何と言ってもそのセットのスケールと照明・撮影機の革新的な使い方が圧巻です。エトナ火山の爆発、モロク神殿での混乱、ハンニバルのアルプス越えなどホント圧巻のシーンの連続。本物の建造物・彫像・床などを使用したり、精巧なミニチュア撮影も行われました。かなりの見応えのある作品です!!

😆Story:(参考: google)
火山噴火の混乱の中で誘拐され、カルタゴという地で宗教的な生贄として捧げられそうになっていた女児カビリア。ローマからのスパイである軍人フルヴィアスとその従者の奴隷マチステが彼女を一度救い出すも、結局三人はローマと敵国の争いに巻き込まれて離れ離れになる。マチステは敵国の奴隷に、マチステは王女の召使いに、そしてローマに帰還したフルヴィアスは敵国との争いの末、10年後ようやく二人を助け出すことに成功する

🔸Database🔸
・邦題 :『カビリア』
・原題 :『Cabiria』
・製作国 : イタリア
・初公開 : 1914
・日本公開 : 劇場未公開
・上映時間 : 123分(1990年修復版)
・受賞 : ※※※
・監督 : ジョヴァンニ・パストローネ
・脚本 : ガブリエーレ・ダンヌンツィオ、ジョヴァンニ・パストローネ
・原作 : ※※※
・撮影 :
・音楽 :
・出演 : バルトロメオ・パガーノ

🔸Overview (参考:Wikipedia)🔸
『カビリア』(原題・ Cabiria)は1914年にイタリアのジョヴァンニ・パストローネが脚本・監督した、モノクロ・サイレント映画。 舞台は第二次ポエニ戦争の時代のローマとカルタゴ、ティトゥス・リウィウス『ローマ建国史』をベースに、ギュスターヴ・フローベールの『サランボー』(1862)やエミリオ・サルガーリの『カルタゴは燃えている』(1908)を部分的に取り入れて、ガブリエーレ・ダンヌンツィオが脚色した。
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