嘘みたいな人生送ったお父さんと、お父さんが信じられなくて仲違いした息子が、お父さんの死を間近にして人生を振り返りながら絆を確かめあう話。
恥ずかしながら初鑑賞シリーズですね。あらすじがもう絶対名作やろって話なんですが、機会に恵まれず。ようやく重い腰を上げて鑑賞です。
名匠ティム·バートンの代表作。キャストもいいですね。ユアン·マクレガー素敵だし、大好きスティーブ·ブシェミやマリオン·コティヤールも出てた。
私、実写ファンタジー苦手です。剣と魔法とか、妖精とかゴブリンとか。なんとなく敬遠しがち。
でも、本作みたいなファンタジーは全然ウェルカムです。お父さんとんでもない人生を歩んでたんですね。
小さな頃から父であるエドワードの嘘みたいな人生譚を聞かされてきた息子ウィルは、幼少期こそ楽しんで話を聞いてきたけど、成長と共にエドワードの話が信じられなくていつしか疎遠な仲になってしまいます。
エドワードが危篤と知り再会。人生を振り返りながら少しずつわだかまりは溶け、最高のエンディングを迎えます。
エドワードは子供のときに魔女に会い、自分の死に方を知るというくだりがあるのですが、このエピソードが物語において非常に効いてるのが好きです。
自分がどう死ぬか知ってるからこそ、今は死ぬときではないとわかっているから大胆な決断ができる。決断は新たな人とのつながりを産み人生を豊かにしていく。
それであのエンディングですからね。そりゃ泣けますよね。
あと、奥様との馴れ初めが最高。変な恋愛映画よりキュンキュンしました。
ロマンチックでハートフルな映画。観れて良かったです。観るタイミングで印象が変わるタイプの映画だと思うから、いつかまたそのときに。
人生譚といえば「ベンジャミン·バトン」かなと思ってたらフィルマークスでも関連作品に挙げてますね。あれも最高なんだよな。
2024年 28本目