いわやん

スパルタの海のいわやんのレビュー・感想・評価

スパルタの海(1983年製作の映画)
3.8
カルト作品。
伊東四朗主演。

公開当時に題材になった戸塚ヨットスクール自体が事件扱いになり、戸塚校長をはじめ、コーチまでも逮捕者が出て。
その流れで内容がスクールを讚美するようなこの作品は、圧力により放映されず長い間、陽の目を見ない事に。

家庭内暴力の限りを尽くした「ウルフ」は、数人の男たちに拉致される。
で、着いたところは海の近くの合宿所。
そこから、ウルフへの「教育」が始まり、校長やコーチの「シゴキ」が始まる・・。
追いつめられたウルフは、何かが変り・・。

テレビのワイドショーにも、結構出てた戸塚校長は、あんまり話が上手くなくコメンテンターに詰められたりしていて、悪役の様な扱いを受けてましたけど、確かに「積み木崩し」とかにあるように、家庭内暴力が話題になっていた事はあって、そこに評論するだけではなく、身体でぶつかっていった自負は感じてました。

物語としては、ハッピーエンド的になってます。でも、エネルギッシュな時代性を感じた作品です。

ちなみに、特撮好きな私として、
ウルトラセブン「盗まれたウルトラアイ」のマゼラン星人マヤを演じた香野百合子が、戸塚の嫁役、人造人間キカイダーで、マサルを演じた神谷正浩が生徒のカッパ役の二人を確認しました。
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