昔まわりにシャンソン歌手（自称含め）とかシャンソン教室に通っているオバさんなんかがよくいましたけど、彼女らが言うには、シャンソンていうのは人生を歌うものだから、若い子がカラオケを上手く歌うのとは違うのよ〜ということでしたけど、それはピアフみたいな人がシャンソンの人だからなわけですね。
どんな、人生だったんだろと興味があったのですが、正直、時系列が行ったり来たりして、ものすごいわかりづらかった…。
けど、ピアフの人生をそのまま辿ったとしても、あ、そうとしか思えなかっただろうから、こういう演出もおもしろかったかもなと思いました。
そもそもピアフみたいな人の人生を、２時間かそこらで描くのは無謀というものですし。
マリオン・コティヤールは、ただ素晴らしかったです。年寄りの特殊メイクがメイクに見えなかった。出演者の中で、ただピアフ（マリオン・コティヤール）だけが、いきいきしていて、可愛らしくて、醜くて、酒を飲んで、老いていって、彼女だけが生きていた気がした。マリオン・コティヤール（ピアフ）だけが生きてた。そういう意味で、ピアフのあるひとつの自伝としておもしろかったです。
