JONEY

みんなのいえのJONEYのネタバレレビュー・内容・結末

みんなのいえ(2001年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

主人公夫婦が家を建てるに当たり、図面は妻の後輩である新進気鋭の内装デザイナーに、実際の建築は大工である実父に依頼した事から始まる、「家が一棟建つまで」のドタバタコメディ。


いつもの三谷節コメディなので、いがみ合う2人がふとしたきっかけから「男たちは分かり合ったのだ…(握手ガシィ)」になり、家はきちんと形になり、住むニンゲンと作ったニンゲンと、ここに集まる親類縁者達の『みんなのいえ』になりました。メデタシ!

…、……が大筋ではあるんだけども、依頼主である夫婦の「自分たちの家」に対する希望が薄らぼんやりなのと、デザイナーと大工の間に入っている夫がどちらにもいい顔をした結果、デザイナーと大工は大揉めに揉め、建築現場の空気もバチバチに悪くなり、デザイナーに対して「軽いイジメじゃんこんなの」になるシーン連発してキツイし、きちんと意向を伝えたにも関わらず、「俺がこうしたいから」と勝手に図面を引き直してしまったり、図面になかった柱を立ててしまったりする大工の棟梁に胃の腑がオエッ…になってしまった。
身内のした事だから的に主人公たちは流していた感じだけど、「でかい金が動く仕事で、作り直しが容易で無い物を、依頼主の意向に沿わず勝手するなんて有り得なすぎる。実際にやらかしたら解雇だし賠償物では…」と心がつらくなってしまった…。

三谷作品のいつメン大集合で豪華なキャスト陣のしっかりした作品だったけれど、「おもろ!」よりもマイナスに感じたシーンやや多かったの残念かな。
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