ろおじぇ

ツレがうつになりまして。のろおじぇのレビュー・感想・評価

ツレがうつになりまして。(2011年製作の映画)
4.0
心の風邪と言われる鬱病。でも風邪と違って数日で治るのではなく、何年もかかる。本人はもちろんのこと、周りの人、特に家族も本当にしんどいと思う。

私の周りにも鬱病の方がいるが、会う時は調子がいい時なのだとわかった。調子が悪い時は、こんなに苦しんでいるんだと映画を見て初めて気付いた。

堺雅人さんの演技力は素晴らしい。ドラマで強気な銀行員を演じたかと思いきや、やたら喋るコミカルな弁護士、今回のような繊細な役柄まで幅広くこなす素晴らしい俳優。宮崎あおいさんの優しくて可愛い、芯の強い役柄も大好き。ハルさんの漫画やイラストがほんわかしていてとても良かった。大杉漣さんに会えたのも嬉しい。

鬱になるのは心弱いのではなく、几帳面で真面目に生きているからこそ、どこかで歯車が狂うと壊れてしまう。誰でもなる可能性があるのだろう。

頑張ることをやめる。それでいいと思う。そして、それが最高の予防法なのではないだろうか。
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