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ママと娼婦のMCATMのレビュー・感想・評価

ママと娼婦(1973年製作の映画)
4.0
ジャン・ユスターシュの代表作。奔放な性行為の果てに、妊娠という「危機」が訪れるのであれば、生と死の重みにだって歪みが生じてしまう。「娼婦」については死と結びつけて語られ、語られない「ママ」は背景として常に意識されているが、これは生と結びついている。語って欲しいことは山ほどあるが語らない、この綻びこそが、我々の頭にクエスチョンマークを根付かせたまま、完全に間違った位置でのエンドロールが始まるので、息を飲んだ。
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