Kamiyo

愛という名の疑惑のKamiyoのレビュー・感想・評価

愛という名の疑惑(1992年製作の映画)
3.2
”愛という名の疑惑” 監督 フィル・ジョアノー
脚本 ウェズリー・ストリック

原題「FINAL ANALYSIS」(最終的な分析)を「愛という名の疑惑」としたのは、リチャード・ギア(「愛と青春の旅立ち」)が主演だからか。当時、やたらと「愛と~」という邦題が流行った。

90年代って、こんな感じのサスペンス多かったよね。
ミステリアス金髪美女と独身男とセックス…そして殺人。
さいごにど~んで~んがえし~みたいな。
「氷の微笑」あたりがピークかしら。
今みたらどこか懐かしくて、新鮮ですらあります。

姉ヘザー・エヴァンズ役のキム・ベイシンガーは「ナインハーフ」(1985)でスターになり、好きだな。。。。
「愛という名の疑惑」のあと「LAコンフィデンシャル」では、アカデミー賞助演女優賞を獲得した。50代半ばを過ぎても「セルラー」「ザ・センチネル/陰謀の星条旗」などで魅力的な演技で健在だ 
彼女は、ドイツ、北欧、ネイティブ アメリカンの 3 種類の血が混じっているのだそうで、プレミアム ブレンドですなど

妹ダイアナ・ベイラー役のユマ・サーマンは、この後1993年の「恋におちたら」ロバートデニーロとの共演1994年のクエンティン・タランティーノ監督の『パルプ・フィクション』でアカデミー助演女優賞にノミネートされる、ジョントラボルタとのダンスが記憶に残って印象的である
彼女はドイツ + 北欧で、もう 1 つスパイスを加えるとよいでしょう。ちなみに彼女は、かつて「インテリ男たちの恋人 」と呼ばれていたそうです。難しい話もふんふんと興味深そうに聞いて相手にしてくれて、ついでにスケベなこともさせてくれそうな女、というところでしょうか。

キム・ベイシンガーとユア・サーマンの驚くべき美人姉妹
特にキム・ベイシンガーの妖艶さはハンパじゃない。
魅惑的な悪女がとっても似合います いかにも騙しそう。
美人姉妹に目がくらむリチャード・ギアもハマり役でした。
女性が計算高いという傾向はどんな時代にもありうること。。。。そしてその戦略には美貌も必要なんですね。

ストリーは 途中まで
サンフランシスコ。精神分析医アイザック・バー(リチャード・ギア)に夜ごと悪夢を見るという若い女性患者ダイアナ・ベイラー(ユマ・サーマン)病状に興味を覚えた
ダイアナは自分の過去を知る姉に会ってほしいと彼に言う。やがて姉のヘザー・エヴァンズ(キム・ベイシンガー)は自分からアイザックの前に現れる。彼は姉ヘザーの美しさに魅かれ、2人は恋におちるしかも。。。不倫だ
ヘザーの夫ジミー(エリック・ロバーツ)はマフィアで、妻を虐げる卑劣な男だ。アイザックの愛は同情も加わり次第に募る。そんなある日、アイザックはダイアナから緊急の電話を受け取る。ヘザーが夫殺しで逮捕されたのだ。ヘザーは以前より病的酩酊症で、犯行時の記憶がないという

夫の殺害の容疑者になってしまって・・
正義感いっぱのダンディなアイザック、あらん限りの手を尽くし、彼女を救おうとします。
ホッとするのも束の間、何が本当で、何がウソなのか・・
美しい女には毒がある。。。

リテャード・ギアって、結構だまされやすい人物を演じるのが似合ってたりしますね。
リチャード・ギアの女性に向ける、あの優しい眼差し
困ったような表情。。。やっぱりかっこよく素敵です
ついつい我がまま言って困らせてしまいたくなる・・・
映像がどうしても安っぽく見えてしまう感じは、18年前なら仕方ないんでしょうか。。。普通にかな。。。

もっとハマり役立ったのは夫ジミー(エリック・ロバーツ)はマフィアでしょう。。。この人は小者な悪党がとっても似合います、キース・デイヴィッドの表情豊かな演技も印象深かったですね。

最後の灯台の場面では、音楽とかの使い方や演出がまるで60年代のヒッチコックみたいに古い感じだった。90年代の映画なのだが、それまでが普通だったのに急に古い映画のように思えた。

めまいを想起させるサスペンス。妹が姉とシンクロしてくるところに怖さを感じる。相似性をテーマにしていたヒッチコック、ブライアンデパルマと通ずるところが
あるのかな????。。。
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