矢野元晴は高校2年生の冬に高橋七美との再会を誓い釧路から東京に転校していく。だがそれから数年後、2人が再会することはなかった。東京で暮らす高橋をそばで支えていたのは、矢野の親友・竹内だった。矢野が突然消息を絶ってから6年、2人の関係はどうなっていくのかという後篇。
社会人編
矢野と高橋の交差する運命と再会。
母や元カノの妹である山本など、まだまだ矢野を苦しめる壮絶な人生は終わらない。次から次へと泥沼のように沈みゆく人生。それでも、みんなの前では明るく振る舞って誤魔化す。心はズタボロでよく精神状態を保っているなと感心してしまうほど耐え忍んでいる。無理しすぎて一番危険な状態。
恋愛映画とは程遠いヒューマンドラマに変化していく後篇の方が重苦しいけど雰囲気は好きだな。
矢野はもっと素直に生きて周りに頼ればみんなを良い方向へ導けたんだろうな。
ずっと一途な高橋が凄すぎて惚れてしまう。そして、新キャラの千見寺がめちゃくちゃ良い奴すぎるし、美人だし目の保養。
長い時間誰かを信じて待ち続けるって本当に凄いことだと思う。それでも、何年も待たせすぎだよ。
みんな最後には前向きになれて幸せそうで良かった。
“彼はその時まだたったの17歳で、そして支えなければならない現実はいつも彼の体より大きかった。”