かねてより、もう一度観たかった「その男、凶暴につき」を再鑑賞してみた。監督は北野武。記念すべきデビュー作品である。
もう1989年の映画なのね。この頃はビートたけし…としてもテレビに、めっちゃ出ていた頃なのかな。まぁ、今もテレビやメディアで見かける稀有なヒトやけど。
とりあえず、みんな若い。まぁ、ある程度はイメージ出来るので特に驚きはしないとは思っていたけど…若かりし日の岸部一徳には驚いた。エンケンも若過ぎたけども。
さてと、刑事やのに凶暴やんね。デビュー作品でコレは強烈すぎるインパクト。「HANA-BI」の西刑事を思い出させるが、こちらの方が凶暴。刑事役なのは、この2作品だけかな。「龍三と七人の子分たち」も刑事役だったような気がしたけど。あとはヤクザ役ばっかしのイメージ。
とりあえず、この当時の邦画にしては珍しくバイオレンス色を全面に打ち出した作品に心踊る。1989年の邦画をググってみると他に「スウィートホーム」や「丹波哲郎の大霊界」なんかの時代を感じさせる作品が出てきた。
それらの、作品と比べると本作は今観ても、そこまで色褪せない強みがあるようにも感じる。ちなみに、この年に塚本晋也監督も「鉄男」で劇場映画デビューしたらしい。いやはや、この当時にしては二人ともセンスが凄い。クセも相当に強いけどね。