「こんな偽物の涙にはうんざりだ」
ウェイン監督の皆大好き【ラスト・ホリデイ】の元ネタ⁈ヒントになった⁈ようなウィリアム・A・ウェルマン監督による、【スクリューボール・コメディ】。
新聞記者、ウォレス(フレデリック・マーチ)が、ラジウム中毒で余命僅かの女性、ヘーゼル(キャロル・ロンバード*)の特集を組もうとするが、病気は医者、イーノックの◯◯で…。
冒頭〜序盤、
テンポは悪くないのだが、キャロルが主役なのに脚本の不備(配分)や、フレデリックの出しゃばり演技(演出)で、主役としてのキャロルの登場が遅れ、影も薄い⤵︎
勿論、以降は名実共に主役挽回⤴︎するのだが。
また、
これから明らかに死ぬ人間を起死回生のスクープネタ(金儲け)にする記者達、全国民がお祭り騒ぎで囃し立て、死を待つような 不謹慎さ は、コメディの題材としてあまり好ましくない印象⤵︎
そこをコメディで皮肉ってたとしてもだ。
ヘーゼルに関しての一番のオチを最初に明かして展開するのは、それなりに転がりを見せて楽しめたが、オチを 最後のサプライズ として用意しておいた方がより良かった筈。
放射能のラジウム中毒の権威を連れて来て診察って展開になる。
終盤は、ウォレスとヘーゼルが、ワケありで取っ組み合いになるのが見どころか⤴︎
ラストは、雑で無責任‼︎
ほぼロクデナシしか出て来ない⤵︎⤵︎
本作の価値は、
コメディ初のテクニカラー作品であり、
女王キャロルのキャリア唯一のテクニカラー作品で、
美貌と天真爛漫なコメディエンヌぶり、ヨットでの 生美脚アングル も見れるところ→
ウィリアム監督は、コメディ不得意というよりも相性悪いかな⁈
*注記
本作のキャロルは、ラジウムで亡くなる⁈役どころ、
皮肉にもこの4年後、33歳で夭折するとは誰が想像出来ただろう、、