両目洞窟人間

ゴーストワールドの両目洞窟人間のレビュー・感想・評価

ゴーストワールド(2001年製作の映画)
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何もかもがわかって凄く辛い気持ちになった。イーニドもシーモアもレベッカもわかった。私たちは皆孤独で、特別になんかなれなくて、それでも誤魔化して生きていき、段々と誤魔化して生きていくのが上手くなる。そしてそれが出来なかった人がバスに乗る。ただそれだけだ。

『ゴーストワールド』を見て、今イーニドはどうしてるかなとか思ってしまう。急速に自分の人生が閉じてしまうような感覚になることあったよね、とか思い出しちゃった。私も上手く生きていけないけども、ぼちぼちやってるから、イーニドもぼちぼちやってたらいいなって思う。

『ゴーストワールド』は『そうして私たちはプールに金魚を、』と二本立てで見たい映画でした。年を取ったら落ち着いてそこそこ幸せになれるかもだけども、今が窮屈で苦しいから、イーニドはバスに乗るしかなくて、あの子たちは金魚をプールに放つしかなかったのかなって思ったりしたよ。
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