ダンクシー

エイリアンのダンクシーのレビュー・感想・評価

エイリアン(1979年製作の映画)
3.7
「司令は何?」
「読んだだろう。生物を持ち帰ること。それが最優先だ」
「チクショー!俺たちの命はどうなる?」
「もちろん二の次だ」

名作SFシリーズ一作目の監督はリドリー・スコット。あんな化け物エイリアンと宇宙船という狭い空間で生死をかけて対峙しないければならない恐ろしさ。極めつけは、エイリアンの生体についてほとんど分からない事。全体像もあまりはっきりと映されないから、より気味の悪さが際立つ。

顔面にこびりついたエイリアン。ただでさえキモさ全開なのに、畳み掛けるように腹を突き破って飛び出していく。そした成長していくにつれ、ヌメっとした質感にサラサラした質感が加わって、あの激キモ生物の"G"のようだった。。ロボットも、中々きしょい。牛乳のような白い液体が溢れ出す。キモ×キモの連続。これはねぇ…さすがに素晴らしすぎます、観る価値しかない!!

「アッシュ、責任者でしょ?何か方法はないの?」
「空気中でも生きられる奴だが熱に対してはどうかな」

とてつもない生命力。生物に寄生し、個体を育てて食い破り、その星の生命がいなくなったら卵にして次の獲物を待つ…。このように生きながらえてきたのだろう。。
エイリアンの姿が見えないまま、宇宙船内に襲われるクルーの叫び声が響き続ける演出は圧巻。ただ終盤、フラッシュが激しめでめちゃくちゃ目がチカチカしたなー。目が痛かった。

エイリアンは、エレン・リプリーを演じたシガニー・ウィーバーの出世作でもある。彼女が持つ賢さや強さにはとても惹かれた。最初の方は仲間をも見捨てようとするという認識でも、途中からこの人有能やん…とか正しかったんや…ってなる。しかし、あれだけ危機管理能力の高いはずなのに、時間が無い中、エイリアンに寄生されているかもしれない猫を気にかけて助けたのが違和感だった。
まぁ、猫は可愛いから別物!というゴリ押しならば納得できなくもない。
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