17歳の少女を対象にしたミスコンの舞台裏を追っている、フェイク・ドキュメンタリー作品。ダサい邦題のせいで敬遠されがちな作品だが、中身はブラック・コメディの基本形に倣っている。
1945年から続いている、由緒あるミスコンを取材していくスタイル。舞台となるミネソタ州の気質を風刺的に盛り込みながら、参加者へのインタビューをショートショート調に描いていく。
葬儀屋でバイトしている健気な少女（キルスティン・ダンスト）を中心に据えて、プリンセス候補のタカビー少女、銃社会を愛する富裕層の少女、日本人夫妻に養われている孤児の少女（実娘役で松田聖子が出演）など、多彩なキャラが続々と登場する。
母親の顕示欲により娘の人生が破滅的な方向へとコントロールされてしまう。そんなグロテスクな人間模様が、しっかりと伝わってくる。若い恋愛とは無縁のモテないオッサン連中が審査員を務めているところもツボに入る。
