ノロイを配信している動画配信サービス

『ノロイ』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

ノロイ
動画配信は2024年4月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

『ノロイ』に投稿された感想・評価

タクマ

タクマの感想・評価

4.3
「たぶんねえ、もう全部ダメなんだよ」
あれはいつ頃だっただろうか?
ある怪談系YouTubeチャンネルで本当に極限の恐怖を体験した人間はその恐怖を封印し忘れてしまう本能があると言う話を聞いた事がある。昔から金縛りとか夢関連で怖かったり不思議な体験が多いワイですかそのレベルの体験は流石にないなあって思ってました。それを覆してきたのが本作「ノロイ」である。
怪奇実話作家・小林雅文の残したビデオを白石晃士監督が映画形式で発表したとされるモキュメンタリー作品。
学生時代に何度か見てた作品ですがツイッターのフォロワーさんのレビューをきっかけに今回再鑑賞。見ている内にホラー映画を専門に映画を楽しんでいたあの頃の自分が本当に見てられん位ビビる程怖い映画やったのを思い出しました。
第1に、この映画は作り話やなくて本当にあった話なんやっていう設定が見かけ倒しに終わってるんやなくてそのリアリズムが映画を見ている観客に確実な恐怖を与えてるから凄いですよね。演出的には「ほんとにあった呪いのビデオ」のドキュメンタリー式と「呪詛」のPOVの良い所を組み合わせた感じやけどあれと比べても話の見せ方が凄い現実的っていうかこれはマジでほんとにあったんじゃないか?って見ている内にどんどんすりこまれて行くから没入感も凄い。
お話としては主人公である小林が行方を眩ますまでの経緯が基礎になるわけやけどその中で描かれる土着信仰と触れてはいけない禁忌、解き明かされる呪いの真実、それらの要素が新たなる恐怖の連鎖を生み観客を沼に引きずりこむラスト。この辺りの作り込みや途中で出る廃屋や神社のディテールがしっかりしてるから見終わった後はもしかしたら次に呪いの被害を受けるのは自分かも知れないと思うような今の自分の日常も恐怖で覆われてしまうんじゃ無いかと疑う様な不気味な余韻が残る。出演者も実際にいる芸能人を使ってるのが現実と非現実を狂わせる要因の一つかも知れない。
同じ白石監督作品だと「コワすぎシリーズ」や「カルト」は怖さの中にもくすりとしてしまうエンタメ寄りな怖さやったけどこっちはそういうのではない本来人間にはなかなか目覚める事はないこれは自分の生命が危ないぞと言う本能が働くと言うか人間の危機関知能力を呼び起こす恐怖の本質を付いてくる映画だった。近年海外でも盛り上がりを見せてきたモキュメンタリーホラーであるがこの作品は実質その最高クラスであり一本のホラー映画としても十分に傑作と言えると個人的には思います。
貞子VS伽椰子などで皆さんご存知の白石晃士さんの作品!
20歳くらいの松本まりかさんが観れます!当時からしっかり怪演してます笑
ドキュメンタリー形式なので進行はゆっくり目。
だけど話はしっかりしているので観ていて飽きないです!
今回はイケメン霊能者ではなくアルミホイルのおじさん…良いですね…笑
horahuki

horahukiの感想・評価

4.2
言い方が全て!

とにかく内容云々よりも「言い方」が大事だということを身にしみて実感させられるJホラー。普通に下手に出たのに問答無用で怒鳴られる初見殺し。沸点低すぎ!最後まで見てもどんな「言い方」が正解だったのかはさっぱりわかんないけど、主人公のオッサンがコミュ力お化けだったら万事解決してた感ある!

怪奇現象を取材検証するドキュメンタリーを制作していたオッサンが、失踪直前に残した『ノロイ』という作品。それ見せるんで各自検証してみて!といった体裁のモキュメンタリー。

モキュメンタリーだから全部嘘なんだけど、現実と虚構の匙加減が恐ろしいほど緻密に掌握されてるから、嘘なの?本当なの?な次元を超えたエンターテインメントに仕上がってる。見る側の姿勢として、どうせ嘘だろ🤥と思って斜に構えて見なくても良いというか。『コワすぎ!』のような茶化しを使わずに、あくまでも正攻法でモキュメンタリーであること自体をエンターテインメントに昇華させてるっていうか。これってひとつの到達点なんじゃないの?って思った。

失踪した主人公が直前にこんな調査やってましたよっていう「事実」を事実らしく本作は淡々と積み上げるだけ。派手なことは一切行わずにあったことをあったまま。「隣の人が頭おかしい」と訴える依頼者に聞き込み→確かに頭おかしいわ!ってことを確認するだけで特に何も起こらない→その後依頼者が死んで、頭おかしい人も引っ越したことが後でわかる。そんな「変」なことが単発でいくつか起こっていくだけで、主人公も観客も観測できるのはそれぞれの結果だけ。それにより、全く見えてこない「過程」が秘匿としてのオカルトを生み、その薄らと見えてくる共通項が、現実離れした陰謀論なり何なりを容易く信じてしまう人間の心理を刺激することで観客を引き込んでいく。

リアリティのあるタレントたちによるそれっぽいバラエティ番組をいくつか挿入することで現実味を増し、日常的に聞き流してしまうような関連性のない報道の数々が、ばら撒かれる陰謀論的オカルトと結びつくことで裏に潜む一本の糸を炙り出す。

創作だからこその手際の良さなんだけど、それって唱える人の都合の良いように創作された陰謀論と構造的には同じなわけで、創作だからこそなし得る(不自然なまでに)全てが同一ベクトルを向いた(かのように思われる)事象の連なりが真相としての空想的オカルトを「現実」と結びつけ始め、最終的にはマジもんの現実として観客の心の中に着地させる。

タレント使ったり報道使ったり、洗脳の手順を実践してんじゃないの?コレ。ほんと凄いと思う。メジャー作品も良いけど、白石監督には今のJホラーを背負って立って欲しいな!

『ノロイ』に似ている作品

残穢 住んではいけない部屋

上映日:

2016年01月30日

製作国:

上映時間:

107分

ジャンル:

配給:

  • 松竹
3.3

あらすじ

観る者の常識を覆す、衝撃の結末。 小野不由美の傑作小説、待望の初映画化 あなたは、考えたことが、ありますか? 今、自分が住んでいる場所に、 過去どんな人が住み、 どんな事件があったかを・・…

>>続きを読む

劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100

上映日:

2023年07月28日

製作国:

上映時間:

97分

ジャンル:

3.7

あらすじ

2022年4月―― とあるMAスタジオにて。 それは丁度『ほんとにあった!呪いのビデオ 96』ナレーション収録の最中のことであった。 シリーズ1~7まで構成・演出を担当し、現在までシリーズ…

>>続きを読む

邪願霊

製作国:

上映時間:

49分
3.3

あらすじ

アイドル・佐藤恵美のプロモーション撮影中、宣材写真に不気味な霊のようなものが映り込んだり、突然照明が落ちてくるなど不可解な事故が連続する。テレビ局の取材班は真相究明に乗り出すが、カメラに映…

>>続きを読む

バチアタリ暴力人間

製作国:

上映時間:

114分
3.6

あらすじ

心霊動画監督・白石は新作を撮影中、笠井と山本という2人組によって現場をメチャクチャにされてしまう。白石を暴力で屈服させ、ギャラを要求した挙げ句に自分たちが主役の作品を撮れと迫る2人。白石は…

>>続きを読む

関連記事

映画ファンが「怖すぎ…」と高評価する戦慄の邦画ホラー33本

【3分で分かるJホラー講座】メイド・イン・ジャパンの恐怖が世界を包み込む!!