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ノロイのmylifeのレビュー・感想・評価

ノロイ(2005年製作の映画)
4.0
もう一度観たかった「ノロイ」を再鑑賞してみた。監督はあの白石晃士。今までの監督作品で何を観てきたのか気になったので振り返ってみよう。

まずは本作と「口裂け女」「幽霊ゾンビ」「カルト」「貞子vs伽椰子」「コワすぎ!」シリーズ沢山。「シロメ」と「テケテケ」も観たような気もするが全く覚えていないので除外。「不能犯」と「オカルト」は覚えていないので多分、観てはいないのかな。

「コワすぎ!」でその魅力を存分に味わったような気がする白石監督。まさしく、我が道を行く唯我独尊スタイル。こう言うのも嫌いにはなれない。いや、むしろB級ノリは好みではある。

2005年の作品なのね。今から約19年前の映画。この時は白石監督のコトも良く知らずモキュメンタリーなんてジャンルは「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」ぐらいしか多分、意識していなかったので割りと深層心理に訴えかけられた印象が残っていた。

だが「コワすぎ!」シリーズ9作品を観て別の意味での楽しみ方を覚えてしまった私。そんな令和の時代に改めてコレを観てみると、いやはや全く怖くないやん。

深層心理に迫られた過去の思い出は一体何処に?19年くらい前のコトやし、まぁ一度観ているから内容は知っているけど。もう全ての見方が変わってしまったような軽いカルチャーショックに近いような感覚でもあった。

むしろ、楽しませようとしてるんや…と妙な錯覚を引き起こす。長い年月で、こうも印象が変わる作品ってのも珍しいかもね。

ところで、気になったのは石井潤子。
存在そのものが不気味過ぎる。

“何でそんな言い方ができるのかと聞いてんだ”の台詞が強烈過ぎ。「超コワすぎ! FILE-02 暗黒奇譚!蛇女の怪」のオカンを思い出す。同一人物かと一瞬、思ったが作られた年代が違うので、それは無いかな。

と言うか白石監督の作品で純粋にホラーを楽しむのは無理になってきたかも。とは言え、白石監督のモキュメンタリーは別の意味でオモロイんで個人的好みが勝る。最新版の「コワすぎ!」も楽しみになってきたのだ。今後もこの路線に期待したい監督の一人。
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