健一

汚名の健一のレビュー・感想・評価

汚名(1946年製作の映画)
2.4
1946年 🇺🇸映画 モノクロ作品。

BSで放送していたので録画して深夜に鑑賞。

アルフレッド・ヒッチコック監督
ケイリー・グラント
イングリッド・バークマン主演の
ラブサスペンス。
なるほど。『汚名』ですか。
なんとも意味深い邦題。

ブラジル🇧🇷に潜伏中のナチスの残党を捕らえる任務を負ったアメリカの諜報員と、彼に協力して潜入スパイとなる素人の女性の心理戦を描いた『スリラー』+『メロドラマ』という異色の作品。

本作もやはり ツッコミどころ満載。
まず冒頭。ケイリー・グラント演じるアメリカ諜報員と、父親にスパイの容疑がかけられ『売国奴の娘』と呼ばれるイングリッド・バークマン扮する女性。
二人はのちに恋に落ちるが この二人の出会い方。
あんな程度で恋に落ちる?
あまりにも 出来過ぎ!
出会って数時間であんな ベタベタ チュッチュ とキス💋する程仲良くなる?

ワケあってキス💋しまくり。
なんでも、

当時 アメリカでは『3秒以上のキスシーン』は禁止されていたらしい。
なので一回のキスシーンが3秒以上にならないように 3秒以内のキスを連発しているのだ。
なぜ禁止?
撮影当時 戦時中だからでしょうか?
はいキス はいキス はいキス!
もうええわ!(笑)

出会って数時間の男を愛しているからといって その男が諜報員だから 私もスパイになって あなたを助けるわ! なんて展開になる?
いくら父の汚名を晴らす為だとはいえ。
すべてがトントン拍子にことが運び過ぎ!
前半は ほぼ呆れて鑑賞していた。
ただ後半になってからガラッとサスペンス色が強くなり面白くなってくる。
小道具を使った巧みな演出などヒッチコックが得意とする緊迫したサスペンスを堪能させてくれる。
そこは本当に凄いのだが 柱となる二人の出会い方に納得いかないので全体的には あまり乗れないストーリー。

とは言えイングリッド・バークマンの美しさは健在!
彼女のファンなら十分に楽しめる作品。



😷コロナパンデミック中に鑑賞😷
健一

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