DelayMan

レオン 完全版のDelayManのレビュー・感想・評価

レオン 完全版(1994年製作の映画)
4.5
Filmarks 90s 復刻上映で鑑賞
久しぶりに観たら内容を結構忘れていて新鮮な気持ちで観れた
麻薬取締局に家族を殺されたマチルダとプロの殺し屋として生きるレオンが出会い、弟の復讐を果たすために生活を共にするようになるという内容

復讐者としてのマチルダと冷徹な殺し屋であるレオンが、お互いに心を開いていくという部分が物語の大筋だが、麻薬取締局の刑事でありながら麻薬組織を操りドラッグガンギマリのスタン演じるゲイリーオールドマンの何をするかわからない危なっかしさ全開のキャラがこの映画に良い緊張感を与えている
個人的にはMVP

久しぶりに観てみて初めて観た時は気にならなかったけど、欲しいのは愛か死とまで言ってのける身寄りのないマチルダの感情は良いとして、レオンがマチルダに恋心を抱いているように見える描写は少し気になった
完全版だとよりそう感じさせる描写が追加されているということもあって劇場公開時にカットされたのも納得出来る
マチルダを演じたナタリーポートマン自身もその部分の演出に不快感を示していると公言していることもあり、90年代ならではの演出とも思える

その部分を考慮しても、序盤の緊張感のあるシーンから徐々に人間らしくなっていっても殺しのプロとしての仕事を完遂するラストシーンまでの展開は圧巻
当時11歳のナタリーポートマンもデビュー作であることを一切感じさせない演技とオーラ
ただの天才子役とは顔付きが違う
中盤のビョーク、エンディングのスティングの曲も作品に完全にハマっている

引き込まれ方が他とは違うのでやっぱり素晴らしい作品だと再確認出来た
劇場公開版も観てみたい


2019/11/19鑑賞
殺し屋がテーマだが一貫して暗さはなく、わかりやすく、終わらせ方もきれいでバランスが最高の映画だった
レオンとマチルダの出会いから絆を深め合っていくやり取り、ラストに繋がる展開までの流れがこれこそ名作と言われる所以と納得できた
2時間ちょっとが短く感じた
ジャンレノとゲイリーオールドマンは勿論素晴らしかったが、やはり当時まだ10代のナタリーポートマン これがデビュー作は本当に衝撃的と言える圧倒的なオーラと演技
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