Gatt

ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディのGattのレビュー・感想・評価

3.9
ジェームズ・キャグニーが主演男優賞を受賞した作品。
本当に、ギャングスターやってた!?と思っちゃうぐらいに、オーラを変えている。話し方も違う。
彼は元々ミュージカルが得意だったみたいで、ギャングじゃなく、本領を発揮されたって事。

軽快なタップダンスにびっくり!w。
背もちびっちゃい(共感を込めてw)ので、
くるくるぴょんぴょん跳ねまくるのが、
体操の床に近いというか、20年くらい前の男子のフィギアスケートというかw、
いやはや愛嬌たっぷりで技術的w

今回、新たな姿に、更に好きになりました。しかも、なんかレオ殿(ディカプリオ)にも雰囲気が近いんじゃないかと勝手に思って、更に好感度↑↑

作曲家であり俳優、「ブロードウェイの父」と呼ばれたジェームズ・M・コハーンの生涯を、舞台ミュージカル再現を入れて描いたこの作品。
映画ではあるものの、舞台シーンが多く、ショーを観てるようで、本当に面白い。

好きな仕事に一生賭けた生涯。
ラストの光る涙がグッと来る。嬉しいよね。
その直前の階段タップもヤバいから!w

借りたDVDは2枚組で、
キャグニーのドキュメンタリーなどなどが入ってました。
ホストはマイケル・J・フォックス!!!
キャグニーは赤狩りの対象にもなったんですね!
この映画は丁度、その時期で、
それを払拭する為のマネージャーである弟の後押しもあるんだそう。
一次大戦時期に向かう頃が舞台の、愛国心溢れた作品ですからね。
更には、撮影現場で「真珠湾攻撃」のニュースを知ったという生々しいタイミング。
二次大戦に向けての高揚にも一役買った映画です。


因みに、
「ヤンキー・ドゥードゥル」って言葉は、
イギリスが植民地のアメリカを揶揄した言葉「アメリカの間抜け野郎」だそう。
でも本人達は気に入って自分達でも使ったらしく、
独立戦争の民謡でも歌詞になる。
そのままコネティカット州の州歌にもなってるようです。
日本では「アルプス一万尺」って訳詞になっちゃってますがw、歌詞は山登りとは関係ないみたいです。
Gatt

Gatt