犯罪者を異常に憎む鬼刑事というカーク・ダグラスにぴったりな役どころ。
警察署が舞台なので邦題はおかしいが、ウイリアム・ワイラーが完璧な演出でテンポ良く見せてくれる秀作。
「足元に気を付けろ」という台詞や、あわよくば拳銃を横取りしようとする凶悪強盗犯の存在など伏線が散りばめられ、結末に向かって回収されていく見事な構成も褒めたい。
カーク・ダグラスは非常に引き締まった芝居ぶり、対するエリノア・パーカーもとても良い。
リー・グラントの万引き犯は極め付きの好演だが、強盗犯を演じたジョセフ・ワイズマンも素晴らしい。