のら

パーマネント野ばらののらのレビュー・感想・評価

パーマネント野ばら(2010年製作の映画)
3.2
原作ファンとしては満足。キャストが豪華すぎ。下品なところもしっかり原作から受け継がれているのだが、映画のよりすぐりの俳優たちが下品な言動をするのはちょっとパンチが強くて、わかっていても閉口する部分があった。西原理恵子の絵で上品なことやらかしてくれる訳が無いっていう安心感があるのだと感じた。パンチパーマはしっかり効いてた。
 それと全編を通して、間をじっくり使う映画だというふうに感じた。台詞や演者の所作で空間を埋めに来ず、空白をわざわざ意図的に作り上げていたように思う。原作だとポエティックなモノローグが挿入されそうなところを、映像で表現していたのかな。あのモノローグないと一本調子なところが否めなくて、今思うとそこは弱点だったかもしれない。
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