kojikoji

小さな泥棒のkojikojiのレビュー・感想・評価

小さな泥棒(1988年製作の映画)
3.5
#1165
1988年 フランス🇫🇷映画
監督:クロード・ミレール
トリュフォーが遺したオリジナル脚本をもとに、その弟子格にあたるC・ミレールが監督した“少女版「大人は判ってくれない」“ともいうべき作品。

トリュフォー関連で観ることにした。
主演のシャルロット・ゲンズブールの魅力で押し捲られる。スタイルのいい脚がジャケ写に写っている。
だいぶ後に活躍する女優で申し訳ないが「ラ・ブーム」のソフィー・マルソーを思い出してしまった。
16歳のジャニーヌ(シャルロット・ゲンズブール)は泥棒常習犯。なんでも簡単に手を出してしまう。
継母にいじめられ、家出をして家政婦の仕事にありついたある日、映画館で知り合った中年男ミせェルと恋仲になるが、境遇が近い青年ラウールとも親密な関係になってしまう。
やがてミシェルに二股がバレて、彼は去っていってしまう。ラウールから新しいバイクが欲しい言われたジャニーヌは、パーティの日、客から預けられた財布、貴金属を盗み、青年と逃避行をするが…。

映画館でたまたま映画に映し出されたラウールの姿に、行き場のない16歳は「出発」と呟く。
何を求めて旅立つのか?
微かに希望の光が見えるラストも「大人は判ってくれない」を思わせる。

2023.05.05視聴200
kojikoji

kojikoji